小児外科学スタッフ

小児外科の特徴は、臓器や機能が欠損した子供たちが診療の対象となることが多いことです。生命予後の改善だけではなく、機能を賦与しQOL改善することを目的として研究を行っています。現在小児外科医療は治す手術から造る外科医療へと変わりつつあります。他の分野の協力も得ながら以下の研究を行っています。

研究室概要

部局 大学院医歯学総合研究科 Graduate School of Medical and Dental Sciences
専攻 先進治療科学専攻 Advanced Therapeutics Course
大講座 外科学講座 Surgery
分野 小児外科学 Pediatric Surgery
分野サイト https://www3.kufm.kagoshima-u.ac.jp/ped-surg/

分野サイト

連絡先

TEL.099-275-5444 / FAX.099-275-2628

主要研究テーマ

外科代謝・静脈栄養に関する研究
消化管(腸管不全)に関する研究
機能性消化管疾患の研究(GERD/排便障害)
胆汁うっ帯性肝障害の研究
内視鏡外科手術のトレーニングに関する研究
小児外科難治性疾患に対する臨床研究
小児難治性疾患に対する再生医療研究
手術ナビゲーションの開発
小児外科用手術ロボット開発
多元計算解剖学における外科治療研究 

スタッフ

staff dummy

教授
氏名 家入里志 Satoshi IEIRI
専門分野 小児外科、機能性消化器疾患、内視鏡外科手術、ロボット手術、ナビゲーション手術
研究テーマ ・ヒルシュスプルング病および類縁疾患に関する全国アンケート調査に基づく診療ガイドライン作成
・小児難治性疾患に対する脱落乳歯を用いた再生医療研究 ヒルシュスプルング病および類縁疾患の再生医療研究
・先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患の診療ガイドライン作成
・共焦点内視鏡を用いた消化管神経叢可視化の研究
・内視鏡外科手術の安全な普及へ向けた教育トレーニングプログラムの構築とシミュレータ開発
・小児外科用手術ロボット開発
・ロボット手術のトレーニング効果に関する研究
・多元計算解剖学における外科治療研究
・画像処理と誘導を用いた手術ナビゲーションの開発

研究者総覧 リポジトリ


staff dummy

特例教授
氏名 加治建 Tatsuru KAJI
専門分野 小児外科、外科代謝、栄養、医学教育
研究テーマ ・腸管運動
・機能に関する研究
・小腸切除後の腸管適応に関する研究
・カテーテル関連敗血症に関する研究

研究者総覧 リポジトリ


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講師
氏名 武藤 充 Mitsuru MUTOU
専門分野 新生児手術
研究テーマ ・短腸症候群
・便秘

研究者総覧 リポジトリ

主な研究実績

家入里志
  1. Ieiri S, Kaji T, Taguchi T, Chapter 43 Anorectal Prolapse Operative General Surgery in Neonates and Infants, Springer, Tokyo, 2016, in press.
  2. Ieiri S, Miyoshi K, Nagata K, et al: Current clinical features in diagnosis and treatment for immaturity of ganglia in Japan: analysis from 10-year nationwide survey, Pediatr Surg Int. 2015 Oct;31(10):949-54.
  3. Ieiri S, Jimbo T, Koreeda Y, et al: The effect of forceps manipulation for expert pediatric surgeons using an endoscopic pseudo-viewpoint alternating system: the phenomenon of economical slow and fast performance in endoscopic surgery, Pediatr Surg Int. 2015, 31(10):971-6.
  4. Ieiri S, Obata S, Jimbo T, et al;Laparoscopic intra-gastric surgery for gastric tumor to preserve cardia function under augmented reality navigation system -the first application for child case- Journal of Laparoendoscopic & Advanced Surgical Techniques & Part B: Videoscopy, 2015,in press.
  5. Obata S, Ieiri S, Uemura M,et.al: An Endoscopic Surgical Skill Validation System for Pediatric Surgeons Using a Model of Congenital Diaphragmatic Hernia Repair, Journal of Laparoendoscopic & Advanced Surgical Techniques. 25(9):775-81,2015.
  6. Jimbo T, Ieiri S, Obata S, et al: Effectiveness of short-term endoscopic surgical skill training for young pediatric surgeons: a validation study using the laparoscopic fundoplication simulator. Pediatr Surg Int. 2015, 31(10):963-9.
  7. Taguchi T, Ieiri S, Miyoshi K, et al. The incidence and outcome of allied disorders of Hirschsprung's disease in Japan: Results from a nationwide survey. Asian J Surg. 2015 Jul 24.
  8. Souzaki R, Ieiri S, Uemura M, et al. An augmented reality navigation system for pediatric oncologic surgery based on preoperative CT and MRI images.J Pediatr Surg. 2013 Dec;48(12):2479-83.
  9. Ieiri S, Ishii H, Souzaki R, et al: Development of an objective endoscopic surgical skill assessment system for pediatric surgeons: suture ligature model of the crura of the diaphragm in infant fundoplication. Pediatr Surg Int. 2013 May;29(5):501-4.
  10. 家入里志、橋爪 誠 特集:ロボット手術とハイブリッド手術室「ロボット手術のトレーニング」 消化器外科, 37(1):p15-22, 2014.
  11. 家入里志、橋爪 誠:ロボット手術リレー連載(第1回)本邦におけるロボット手術の導入と今後の展望, 日本コンピュータ外科学会雑誌, 15(4):p319-322, 2014.
  12. 家入里志、小幡 聡、神保教広、他 特集:知っておきたい脾臓の話題 手術ナビゲーションシステム― 腹腔鏡下脾臓摘出術に対するaugmented reality(拡張現実)技術を用いたナビゲーション手術, 小児外科, 47(4):p377-382, 2015.
  13. 家入里志、小幡 聡、神保教広、他, ロボット手術リレー連載(第5回)小児外科領域,日本コンピュータ 外科学会雑誌, 17(1):p5-9, 2015.
  14. 家入里志、小幡 聡、神保教広、他.ロボット手術リレー連載(第6回) ロボット手術のトレーニング 日本コンピュータ外科学会雑誌, 17(2):5-9, 2015.

加治建
  • 加治 建, 向井 基, 武藤 充, Sigalet David L.,【小児短腸症候群】短腸症候群と Glucagon-like peptide2,外科と代謝・栄養,48(6), 241-245, 2014.

中目和彦 
  • Nakame K, Kaji T, Mukai M, et al: The protective and anti-inflammatory effects of glucagon-like peptide-2 in an experimental rat model of necrotizing enterocolitis, Peptides, 2015, accepted.

武藤充
  • Muto M, Matsufuji H, Tomomasa T, et al: Pediatric chronic intestinal pseudo-obstruction is a rare, serious,and intractable disease: a report of a nationwide survey in Japan. J Pediatri Surg. 2014, 49(12):1799-803.
  • Muto M, Kaji T, Mukai M,et al. Ghrelin and glucagon-like peptide-2 increase immediately following massive small bowel resection. Peptides. 2013 ;43:160-6.

山田和歌
  • 山田和歌、矢野圭輔、大西 峻、他.特集:素朴な疑問:私ならこう考える9.症状の無い腸回転異常症 手術は必要か. 小児外科, 47(10):1031-1033,2015.

山田耕嗣
  • 山田耕嗣、加治 建、向井 基、他:【基本を教えて!小児慢性機能性便秘症】鑑別疾患、小児外科46巻 9号、pp925-929 2014.
  • Yamada K, Kanamori Y, Tanaka H, et al: Congenital prepubic sinus associated with a urachal remnant: report of a case. Surg Today.2013 43(11):1330-2.

川野孝文
  • 川野孝文, 向井 基, 中目和彦,他;腫瘤形成性虫垂炎に対する待機的虫垂切除,日本小児外科学会雑誌 51 (4):p793-798, 2015.

主な特許等(出願中も含む)

名称 画像内遮蔽領域の画像補完システム、画像処理装置及びそのプログラム
出願日等 公開日 2013年9月26日
出願日 2013年3月15日
優先日 2012年3月17日
発明者等 【発明者】
藤江正克、小林 洋、川村和也、瀬能洸冬、西尾祐也、橋爪 誠、家入里志、豊田和孝 
【特許出願人】
学校法人早稲田大学、国立大学法人九州大学 
番号 公告番号 WO2013141155 A1 公開タイプ 出願 
出願番号 PCT/JP2013/057392

共同開発・研究

  • 医学系:遺伝子治療・再生学分野、病理学分野、九州大学大学院小児外科学分野、九州大学病院先端医工学診療部
  • 工学系:早稲田大学理工学術院

産学連携

  • 株式会社京都科学

主な研究費取得状況

家入里志
事業・種目 / 期間研究
科学研究費 基盤研究(B)
代表:家入里志
2013~2016
手術器具における視野遮蔽領域を補完する”死角なき”小児外科手術ロボットの開発
科学研究費 挑戦的萌芽
代表:家入里志
2014~2016
共焦点内視鏡とスペクトロスコープによるHybrid消化管神経叢診断システムの確立
科学研究費 基盤研究(C)
代表:向井基
2013~2015
短腸症候群におけるGhrelin、GLP-2 を用いた残存腸管順応誘導の開発
科学研究費 基盤研究(A)
分担:家入里志
2013-2016
小児外科領域の難治性疾患における脱落乳歯幹細胞を用いた新規治療法の開発
科学研究費 挑戦的萌芽
分担:家入里志
2013~2015
ヒルシュスプルング病および類縁疾患の乳歯歯髄幹細胞を用いた新規治療法の開発
新学術領域研究(研究領域提案型)
分担:家入里志
2014-2018
多元計算解剖学の外科における臨床展開
科学研究費 基盤研究(C)
分担:家入里志
2015~2017
ヒト乳歯歯髄幹細胞によるヒルシュスプルング病類縁疾患に対する新規再生医療の開発
科学研究費 基盤研究(C)
分担:家入里志
2015~2017
内視鏡外科手術における画像処理技術を用いた擬似的視点変更システムの開発
科学研究費 基盤研究(C)
分担:家入里志
2015~2017
神経芽腫に対する革新的手術シミュレーション・ナビゲーションシステムの開発
科学研究費 基盤研究(C)
分担:家入里志
2015~2017
技術評価システムを備えた小児希少高難度内視鏡外科手術・網羅的シミュレータの構築
厚生労働科学研究費補助金 
難治性疾患克服研究事業
分担:家入里志
2014-2017
小児期からの消化器系希少難治性疾患群の包括的調査研究とシームレスなガイドライン作成
厚生労働科学研究費補助金 
難治性疾患克服研究事業
分担:家入里志
2014-2017
先天性難治性稀少泌尿生殖器疾患群(総排泄腔遺残、総排泄腔外反、MRKH症候群)におけるスムーズなトランジションのための診断基準と治療ガイドライン作成
厚生労働科学研究委託業務 
難治性疾患実用化研究事業
分担:家入里志
2014
ヒルシュスプルング病および類縁疾患の幹細胞を用いた病因病態解明と新規治療法の開発
平成27年度九州内視鏡外科研究会 
研究奨励賞(代表:川野孝文)
2015
小児内視鏡外科手術疾患モデル評価型シュミレータを用いたトレーニング効果の検討 -医学生を対象とした Randomized Trial-
J-CASE(先進内視鏡治療研究会)
平成26年度研究助成金
代表:家入里志
2014
性幽門狭窄症に対する Augmented Reality Navigation NOTES 関連手技を用いた根治術 ―Navigation Per-oral Scarless Pyrolomyotomy (Navi POSP)の開発

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