研究テーマ(研究室紹介)

分子ウイルス感染研究分野

 当分野ではC型肝炎ウイルス(HCV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、SARS-CoV-2、インフルエンザウイルス等に対する治療法の研究を行っています。研究では、ウイルスの感染性に重要な構造領域の遺伝子をレポーター遺伝子等に置換した人工ウイルス(レプリコン)を開発して実験に利用しています。レプリコンは感染性がないため、熟練者でなくても安全に実験ができます。これまでに、インフルエンザウイルスやSARS-CoV-2に対する新規治療剤候補を発見して特許出願をしました。今後は、治療法のないウイルス感染症に対してもレプリコン技術を応用し、新規治療剤の開発に取り組んでまいります。

研究室概要

部局 ヒトレトロウイルス学共同研究センター Institute of Research center for Human Retrovirus Infection
分野 ウイルス情報テクノロジー研究分野 Biological Information Technology
分野サイト  http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~molvirus/

分野サイト

連絡先

TEL.099-275-5935 / FAX.099-275-5937

主要研究テーマ

レプリコンアッセイ系の開発 Development of replicon assay systems
HCVおよびHBVに対する抗ウイルス剤のスクリーニング Screening for Anti-HCV and Anti-HBV Reagents
宿主タンパク質によるウイルス遺伝子発現調節機構の解析 Analysis of the molecular mechanism of host factor-mediated regulation of viral gene expression.
SARS-CoV-2、インフルエンザウイルス治療剤の開発 Development of antivirals for SARS-CoV-2 and Influenzavirus

スタッフ

staff dummy

教授
氏名 池田正徳 Masanori IKEDA
専門分野 ウイルス学
研究テーマ ・C型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルスの培養細胞系の開発
・HCVおよびHBVに対する抗ウイルス剤のスクリーニング・SARS-CoV-2レプリコンを用いた治療剤の開発

研究者総覧 リポジトリ


staff dummy

准教授
氏名 草野秀一 Shuichi KUSANO
専門分野 分子生物学、ウイルス学
研究テーマ ・ウイルス発がんの分子機構の解析
・宿主タンパク質によるウイルス遺伝子発現調節機構の解析

研究者総覧 リポジトリ


staff dummy

特任助教
氏名 武田緑 Midori TAKEDA
専門分野 ウイルス学
研究テーマ ・肝炎ウイルス、コロナウイルスの培養細胞システムの開発
・抗ウイルス剤のスクリーニング

研究者総覧 リポジトリ

 

主な研究実績

池田正徳
  1. HCVおよびHBVの培養細胞系の開発
  2. 抗ウイルス剤のスクリーニング (スタチン、テプレノン、ラロキシフェン、5−HETEなど)
  3. レプリコンアッセイ系の開発

草野秀一
  1.  Uchida Y., Yoshimitsu M., Hachiman M., Kusano S., Arima N., Shima K., Hayashida M., Kamada Y., Nakamura D., Arai A., Tanaka Y., Hara H., Ishitsuka K. (2021) RLTPR Q575E: A novel recurrent gain-of-function mutation in patients with adult T-cell leukemia/lymphoma. Eur. J. Haematol. 106: 221-229.
  2. Kusano S. and Ikeda M. (2019) Interaction of phospholipid scramblase 1 with the Epstein-Barr virus protein BZLF1 represses BZLF1-mediated lytic gene transcription. J. Biol. Chem. 294: 15104-15116.
  3.  Fukumoto T., Ikebe E., Ogata M., Kohno K., Kuramitsu M., Sato Y., Fife N., Matsumoto T., Yahiro T., Ikeda M., Kusano S., Okayama A., Hori M., Hijiya N., Tsukamoto Y., Hirashita Y., Moriyama M., Ahmed K., Hasegawa H., Nishizono A., Saito M. and Iha H. (2018) Complete Sequences of the Human T-Cell Leukemia Virus Type 1 Proviral Genomes from Newly Established Adult T-Cell Leukemia Cell Lines in Oita Prefecture, Japan. Genome Announc. 6: e00090-18.
  4.  Kusano S. , Yoshimitsu M., Hachiman M. and Ikeda M. (2015) I-mfa Domain Proteins Specifically Interact with HTLV-1 Tax and Repress Its Transactivating Functions. Virology 486: 219-227.
  5.  Kusano S. and Eizuru Y. (2013) Interaction of the Phospholipid Scramblase 1 with HIV-1 Tat Results in the Repression of Tat-Dependent Transcription. Biochem. Biophys. Res. Commun. 433: 438-444.
  6. Kusano S. and Eizuru Y. (2012) Human Phospholipid Scramblase 1 Interacts with and Regulates Transactivation of HTLV-1 Tax. Virology 432: 343-352.
  7.  Kusano S. , Shiimura Y. and Eizuru Y. (2011) I-mfa Domain Proteins Specifically Interact with SERTA Domain Proteins and Repress Their Transactivating Functions. Biochimie 93: 1555-1564.
  8.  Kusano S. and Eizuru Y. (2010) Human I-mfa Domain Proteins Specifically Interact with KSHV LANA and Affect Its Regulation of Wnt Signaling-dependent Transcription. Biochem. Biophys. Res. Commun. 396: 608-613.

主な特許等

名称発明者等、出願番号
レポーター遺伝子産物を発現する HCV 全長ゲノム複製細胞、並びに、当該細胞を用いたスクリーニング方法およびスクリーニングキット 池田正徳
特許第4009732号
5-HETE を含有する抗 HCV 剤およびその利用 池田正徳
特許第5403581号
新規抗 HCV 剤およびその利用 池田正徳
特許第5455070号
C型慢性肝炎治療効果予測のための検査方法及び検査用キット 池田正徳
特許第5070552号
新規抗 HCV剤 池田正徳
特許第4931162号
C型肝炎治療剤 池田正徳
特許第5527549号
新規 HCV レプリコン複製細胞および全長 HCV RNA 複製細胞、ならびにこれらの利用 池田正徳
特許第5535073号

主な研究費取得状況

池田正徳
事業・種目 / 期間研究
AMED
新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業            令和3年度(研究代表者) 
ハイスループットスクリーニングのための stable SARS-CoV-2 レプリコンの開発
厚生労働省
科学研究費補助金(研究分担者)
平成24-28年度(研究分担者)
B型肝炎ウイルスの持続感染を再現する効率的な培養細胞評価系の開発に関する研究
厚生労働省
科学研究費補助金
平成25-27年度(研究分担者)
肝炎ウイルスの複製増殖および病原性発現機構と薬剤感受性の解析
基盤研究(C)(研究代表者)
平成20−22年度
高齢女性に特化した新しいC型慢性肝炎治療法の開発
基盤研究(C)(研究代表者)
平成23−26年度
宿主遺伝子多型が抗HCV剤感受性に及ぼす機構の解明
草野秀一
研究名・財団名など詳細
(財)上原記念生命科学財団研究奨励金(研究代表者)
平成14年度
EBウイルスRK-BARF0の機能解析
特定領域研究
感染と宿主応答
平成15年度(研究代表者)
HIV TatによるNotchシグナルを介した遺伝子発現、細胞増殖調節機構の解析
厚生労働省科学研究費補助金
エイズ対策研究事業
平成15年度(研究代表者)
HIVによる新しい宿主免疫回避機構に関する基礎研究
基盤研究(C)
(研究代表者)
平成17〜18年度
HIVタンパク質TatによるKSHV依存的なカポジ肉腫を発生促進する機構の解析

基盤研究(C)
(研究代表者)
令和元~3年度
HTLV-1タンパク質によるHIF-l αを標的とした感染細胞制御機構の解析

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