コア研究とは、本研究科で行われている様々な研究のうち中核となる研究のことです。

 2017年4月から2020年3月までの3年間は「ニューロサイエンス」、「がん」、「再生医療」、「ライフステージメディシン」の4つの研究領域をコア研究とし、それぞれ複数の分野が共同で取り組んでいます。

 

1.カロリンスカ研究所との神経科学分野における国際共同研究教育基盤形成

   (責任者:宮田篤郎教授)

 本課題は、現在、医歯学総合研究科生体情報薬理学分野とスウェーデンカロリンスカ研究所の生理薬理学講座の吉武教授と進めて来ている共同研究を発展させ、本研究科内の神経科学を専門とする複数の研究分野とカロリンスカ研究所の複数の研究グループの参画による多元的な共同研究体制を構築することにより、鹿児島大学・カロリンスカ研究所の国際共同研究教育基盤の確立を目指すものです。本研究科内の神経科学を専門とする研究分野の研究レベルは高く、文科省や厚労省から科研費など大型の研究費を多く獲得しており、またAMEDのシーズAに採択されるなど実用化研究を推進しています。世界でもトップクラスの医学研究機関であるカロリンスカ研究所との研究交流を構築することは、単に本研究科の神経科学研究のレベルアップだけでなく、神経科学領域の研究を目指す若手及び学生にとっても良い刺激となることが期待されます。

1.鹿児島大学カロリンスカ研究所

 

 

2.難治性がんの革新的な診断法と治療法の開発

   (責任者:小戝健一郎教授)

<プロジェクト1> 欧米承認で世界的に開発・実用化が期待される腫瘍溶解性ウイルス(OV:がんのみを殺傷する遺伝子組換えウイルス)の分野で、次世代OVのm-CRA技術を独自開発しました。性能で競合OVを凌ぐ第一弾医薬のSurv.m-CRA-1は、ICH準拠(世界標準)の非臨床研究、本院でのFirst-in-human(FIH:ヒトに世界初投与)医師主導治験にも成功し、AMEDの革新がん事業、橋渡し事業(シーズC)など大型研究に採択され、早期実用化へと進めています。さらに免疫チェックポイント阻害剤を凌ぐ革新的ながん免疫遺伝子・ウイルス治療を、AMED橋渡し事業(シーズA), 同(シーズB)などに採択され、次々と開発中です。

<プロジェクト2> 難治性希少性の高い腫瘍を中心に手術検体から腫瘍幹細胞を中心とした継代可能な細胞と免疫不全マウスでの患者腫瘍組織移植モデル(PDX)の樹立と維持を行います。これらのゲノム、プロテオーム、メタボロームなどの包括的な解析を通じて、独自な革新的な診断治療の創出とその評価系の確立を目指します。

2.難治性がん

<関係機関、部局等リンク先>

 <プロジェクト1>

  革新的治療開発研究センター

  http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/endowed-courses-and-center/c106.html

  遺伝子治療・再生医学分野

  http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~anatomy2/index.html

  AMED革新的がん医療実用化研究事業

  (事業概要)https://www.amed.go.jp/program/list/01/03/002.html

  (採択プロジェクト)https://www.amed.go.jp/koubo/01/03/0103C_00189.html

  AMED革新的医療技術創出拠点プロジェクト/橋渡し研究戦略的推進プログラム

  (事業概要)https://www.amed.go.jp/program/list/05/01/001.html

  (採択プロジェクト)https://www.amed.go.jp/koubo/05/01/0501C_00038.html

 <プロジェクト2>

  先端的がん診断治療センター

  http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/endowed-courses-and-center/c104.html

 

 

3.再生医療の独創的基盤研究の構築

   (責任者:西村正宏教授)

 ES/iPS細胞は再生医療の核となる細胞ですが、腫瘍化のリスクがありました。我々は腫瘍化を克服する独創的なウイルスベクターを開発し、このベクターを用いて遺伝子を導入した幹細胞を臨床応用するための研究を展開しています。一方、移植される側では再生部位での脈管新生が必要であるため、脈管新生誘導を目指した研究も分野横断的に進めています。さらに、一部の組織は体性幹細胞の移植で既に再生可能になっていますが、再生医療を普及させるためには体性幹細胞の最適化や担体、成長因子等の組み合わせのシステム構築が必須です。本コア研究では医歯工連携を含む産学官の多角的アプローチにより独創的な再生医療、再生医療等製品を開発します。

3.再生医療の独創的基盤研究

<関係機関、部局等リンク先>

 口腔顎顔面補綴学分野:

 http://w3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/prostho2/index.htm

 遺伝子治療・再生医学分野:

 http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~anatomy2/index.html

 血管代謝病態解析学分野:

 http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/advanced-therapeutics/f104/01.html

 

 

4.基礎・臨床ならびに医歯工連携によるライフステージメディシンの横断的研究

   (責任者:橋口照人教授)

 ライフステージメディシンは現在の医療・研究体制を新たに疾患世代横断的な視点から捉えた新規の概念であり、ライフステージに応じた新規先端医療の導入をはじめ次世代における遺伝子治療、iPS細胞に代表される近未来の再生医療からそれらを支える基礎研究、さらには在宅医療までを包含するものです。本コア研究においては医歯工連携として多くの分野の研究者が集い、知識・技術を統合して成果を出すことを大きな目的としています。また、産学官連携により研究成果の企業導出、医療・福祉のニーズの解決、地域再生に至るまでのプラットホームを構築していきます。具体的には口腔領域、小児外科領域、および血管領域の疾患を対象に研究をスタートしています。特に小児歯科領域では、口唇閉鎖機能が顎顔面形態ならびに全身健康に及ぼす横断的・縦断的研究を推進しており、歯科と医科が連携して口唇閉鎖不全を解消するための知見を探索しながら、工学部と連携して顎顔面領域の簡便な機能評価方法の開発を進めています。4.基礎臨床ならびに医歯工連携

<関係機関、部局等リンク先>

 小児歯科学分野:

 http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/health-research/f004/09.html

 口腔微生物学分野:

 http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/health-research/f004/06.html

 小児外科学分野:

 http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/health-research/f004/03.html

 血管代謝病態解析学分野:

 http://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/field/advanced-therapeutics/f104/01.html

 産学官連携推進センター:

 http://www.rdc.kagoshima-u.ac.jp/archives/12520