研究テーマ(研究室紹介)

当研究室では HIV-1 や HTLV-1 などのヒトレトロウイルスによる感染症の病態と治療法に関する研究、重症
熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)などに対する抗ウイルス薬、成人 T 細胞白血病(ATL)治療薬の
探索と開発などを行っています。また、B型肝炎ウイルス(HBV)や新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に
対する抗ウイルス薬に関する研究も進行中です。

研究室概要

部局 ヒトレトロウイルス学
共同研究センター
Joint Research Center for Human Retrovirus Infection
専攻 健康科学専攻 Health Research Course
大講座 感染防御学 Infection and Immunity
分野 抗ウイルス化学療法研究分野 Division of Antiviral Chemotherapy
分野サイト http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ccvd/retro/

分野サイト

連絡先

TEL.099-275-5931 / FAX.099-275-5932

主要研究テーマ

新規分子を標的とする抗 HIV-1 薬の研究 Identification and development of novel anti-HIV-1 agents
抗新型コロナウイルス薬に関する研究 Investigation on anti-SARS-CoV-2 agents
ATLの治療に関する研究 Study on anti-ATL therapy
抗 B 型肝炎ウイルス(HBV)薬に関する探索 Search for novel anti-hepatitis B virus agents
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する研究 Research on severe fever with thrombocytepenia syndrome (SFTS)

スタッフ

staff dummy

特任教授

氏名 馬場昌範 Masanori BABA
専門分野 ウイルス学、化学療法学
研究テーマ ・抗ウイルス薬に関する基礎および応用研究
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療
 薬の研究
・HTLV-1およびATLに関する研究

研究者総覧 リポジトリ


staff dummy

准教授
氏名 岡本実佳 Mika OKAMOTO
専門分野 ウイルス学
研究テーマ

・新規抗HIV-1薬の同定と開発
・エイズ根治療法開発研究
・COVID-19治療薬開発研究
・ATLの治療に関する研究

研究者総覧 リポジトリ


staff dummy

特任助教
氏名 外山政明 Masaaki TOYAMA
専門分野 ウイルス学
研究テーマ ・抗ウイルス薬及び抗ATL薬に関する研究
・In silico screeningを用いた薬剤候補化合物の探索

  研究者総覧 リポジトリ


主な研究実績

馬場昌範

レトロウイルス感染症の病態と治療法に関する研究において、いくつかの新規抗エイズ薬を発見し、それらを製薬企業との共同研究により、臨床試験まで導いた。また、新規生分解性ナノ粒子にワクチンのアジュバント効果があることを明らかにした(大阪大学との共同研究)。(平成14年)Thomson-Reuter HighlyCited Researcher(Microbiology category)、(平成25年)国際抗ウイルス学会賞「エリオン賞」、(平成26年)日本エイズ学会賞「シミック賞」などを受賞。現在は抗新型コロナウイルス薬を研究中。


岡本実佳

HHIV-1転写機構に関与する様々な宿主因子に着目し、NF-kB阻害剤であるセファランチン、CDK9阻害薬FIT-093など多くのHIV-1転写阻害薬を見出した。また、企業とエイズ遺伝子治療法開発に関する共同研究を行い、その成果は米国での臨床試験に繋がった。その他、成人T細胞白血病新規治療薬およびエイズ根治療法の開発研究を行い、それぞれ、特許出願、米国特許取得に至っている。最近は、新型コロナウイルス感染症治療薬を開発研究中である。第6回ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞受賞(平成17年)。


外山政明

新規候補化合物の探索に関する研究において、選択的抗ATL効果を有する新規薬剤及び新規抗HBV薬を同定することに成功した。

主な特許等

名称 / 出願番号発明者等 / 出願日
疎水化ポリ(γ-グルタミン酸)からなるナノ粒子の製造方法
特許第5131680号
馬場昌範、明石 満、赤木隆美、船木隆文、加藤真哉
2007/05/21
疎水化ポリアミノ酸からなるポリイオンコンプレックスとその用途
特許第5522486号
(米国)US8,853,354
馬場昌範、宇都倫史、明石 満、赤木隆美、
2010/03/26
抗B型肝炎ウイルス薬
特許第6296526号
馬場昌範、濱崎隆之、アショーカ シャロン、チャンドララー、アナンダラジャ、モハン カスラ
2017/05/22
成人T細胞白血病治療薬
特許第6534098号
岡本実佳、馬場昌範
2015/04/10
HIV-1感染細胞殺傷剤及びその用途
特許第6655249号
(米国)US9839645
岡本実佳、馬場昌範
(米国は岡本実佳のみ)
2016/01/22
抗B型肝炎ウイルス薬
特許第6707763号
馬場昌範、外山政明、榊原紀和
2016/07/04
抗肝腫瘍ウイルス剤
特許第6857365号
(米国)10987372
(欧州)3427743
池田正徳、武田 緑、馬場昌範、加藤宣之
2017/03/10
抗重症熱性血小板減少症候群ウイルス薬
(米国)11001557
馬場昌範、外山政明、榊原紀和
2018/01/16
NOVEL AMODIAQUINE ANALOGS 
AND METHODS OF USES THEREOF
(新規なアモジアキン類似体およびその使用方法)
(米国出願)62/485273
馬場昌範、榊原紀和、Robert Davey、 Yasuteru Sakurai
2017/04/13
抗CD70抗体とIgG結合ペプチドの複合体
特願2018-142584
馬場昌範、横田璃里、伊藤祐二
2018/07/30
3次元積層肝細胞モデル
特願2019-068103
馬場昌範、横田璃里
2019/03/29
抗SARS-CoV-2薬
特願2020-086493
PCT/JP2021/018602*
馬場昌範、岡本実佳、外山政明、青木 伸*
田中智博*
2020/05/18
2021/05/17*
抗SARS-CoV-2薬
特願2020-086517
馬場昌範、岡本実佳、外山政明、橋本祐一
2020/05/18
抗SARS-CoV-2薬
特願2020-092322
馬場昌範、岡本実佳、外山政明
2020/05/27

共同開発・研究

  1. 岡本実佳(大学側研究代表者).RNA分解酵素を発現する新規レトロウイルスベクターを用いた抗HIV-1効果の検証.タカラバイオ株式会社(平成21-27年度).
  2. 馬場昌範(大学側研究代表者).ナノ粒子を用いた免疫応答制御に関する研究.大鵬薬品工業株式会社(平成21年度).
  3. 馬場昌範(大学側研究代表者).HIV-1の遺伝子発現を標的とした新規抗ウイルス薬の開発研究.オンコリスバイオファーマ株式会社(平成24年度).
  4. 馬場昌範(大学側研究代表者).レトロウイルス検査法に関する研究.株式会社新日本科学(平成25-26年度).
  5. 馬場昌範(大学側研究代表者).新規抗ウイルス薬の創製に関する研究.オンコリスバイオファーマ株式会社(平成26-令和3年度).
  6. 岡本実佳(大学側研究代表者)Galectin-3を標的としたキメラ抗原受容体発現T細胞によるHIV-1慢性感染細胞特異的殺傷療法の開発(大学側研究代表者:岡本実佳).タカラバイオ株式会社(平成28-令和1年度).
  7. 馬場昌範(大学側研究代表者)3次元細胞構造体の構築による薬剤安全性評価基盤技術の確立.株式会社ビーエムティーハイブリッド(平成29-30年度,令和2-3年度).
  8. Masanori Baba(大学側研究代表者)Development of compounds that selectively destroy HIV-1-infected cells.Dr.Ashoke Sharon,Birla Institute of Technology,India(2018年,2020年).
  9. 馬場昌範(大学側研究代表者)抗新型コロナウイルス薬に関する開発研究オンコリスバイオファーマ株式会社(令和2-3年度).
  10. 馬場昌範(大学側研究代表者)ナノコロナチュレの新型コロナウイルスに対する殺傷効果に関する研究
    (令和3年度).

主な研究費取得状況

馬場昌範
事業・種目 / 期間研究
文部科学省・日本学術振興会
科学研究費補助金
基盤研究(B)(一般)
研究代表者
平成19-21年度
表面糖鎖を標的とした成人T細胞白血病に対する抗体療法に関する研究
科学技術振興機構
戦略的創造研究推進事業(研究領域)
ナノ粒子を基盤した革新的製造技術の創製
分担研究者・研究代表者:明石 満(大阪大学)
平成20-24年度
免疫制御能を有する高分子ナノ粒子ワクチンの製造
科学技術振興機構
地域イノベーション創出総合支援事業・重点地域研究開発プログラム(育成研究)研究代表者
平成20-22年度
C型肝炎に対する治療薬の研究開発
科学技術振興機構
地域イノベーション創出総合支援事業・重点地域研究開発プログラム(研究開発資源活用型)
分担研究者・研究代表者:坪内博仁(鹿児島大学)
平成20-22年度
発症危険度判別による ATL発症リスク診断システムの開発
厚生労働科学研究費補助金
エイズ対策研究事業
分担研究者・ 研究代表者:滝口雅文(熊本大学)
平成21-23年度
難治性 HIV 感染症に対する治療法開発の基礎的研究
厚生労働科学研究費補助金
医療機器開発推進研究事業
分担研究者・ 研究代表者:隅田泰生(鹿児島大学)
平成21-23年度
シュガーチップと糖鎖固定化金ナノ粒子を用いたウイルス性疾患の超早期検査・診断法の開発
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
挑戦的萌芽研究
研究代表者
平成23-24年度
HIV 潜伏感染細胞の活性化を標的としたエイズの病態制御に関する研究
厚生労働科学研究費補助金
エイズ対策研究事業
分担研究者・研究代表者:滝口雅文(熊本大学)
平成24-26年度
HIV-1 の薬剤・免疫耐性変異獲得機序の解明と新規治療法を目指した基盤的研究
厚生労働科学研究費補助金
B型肝炎創薬実用化等研究事業
分担研究者・研究代表者:脇田隆字(国立感染症研究所)
平成24-28年度
B型肝炎ウイルスの感染複製機構の解明に関する研究
科学技術振興機構
研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
FSステージ シーズ顕在化タイプ
研究代表者・相手方企業:オンコリスバイオファーマ
株式会社
平成25年度
重症感染症ウイルス治療薬を目指したγ-カルボリン化合物の開発
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
基盤研究(C)
研究代表者
平成26-28年度
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に有効な抗ウイルス薬の探索研究
 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
橋渡し研究・新規開発シーズ(シーズA)
研究代表者
平成28年度
 重症熱性血小板減少症候群ウイルス
(SFTSV)に対する抗ウイルス薬の開発
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
基盤研究(C)
分担研究者・研究代表者:佐久間信至(摂南大学)
平成28-30年度
ウイルスの遺伝子多様性を克服するオリゴアルギニン固定化高分子を用いた粘膜免疫誘導
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
感染症実用化研究事業・肝炎等克服実用化研究事業
分担研究者・研究代表者:村松正道(国立感染症研究所)
平成29-令和3年度
B型肝炎ウイルスの感染複製増殖機構解明による創薬基盤形成に関する研究
日本学術振興会
科学研究費補助金
基盤研究(B)(一般)
研究代表者
平成29-令和1年度
アモジアキンおよび誘導体の抗SFTSV効果に関する研究
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
基礎研究(C)
分担研究者・研究代表者:岡本実佳(鹿児島大学)
平成29-令和3年度
エイズ根治療法を目指したHIV-1慢性感染細胞を選択的に殺傷する薬剤の開発
国立研究開発法人日本医療開発機構
橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズB)
研究代表者
令和1年度
抗重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
薬としての新規アモジアキン誘導体の開発研究
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業
研究代表者
令和2年度
新型コロナウイルス感染症の治療に有効な新規アモジアキン誘導体の開発
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズH)
分担研究者・研究代表者:廣田佳久(芝浦工業大学)
令和2年度
特許出願中のため未記載
岡本実佳
事業・種目 / 期間研究
文部科学省/日本学術振興会
科学研究費補助金
基盤研究(B)(一般)
研究分担者・研究代表者:出雲周二(鹿児島大学)
平成19-21年度
レトロウイルスによる神経傷害機序:HAM とエイズ脳症患者資料を用いた多角的解析
厚生労働科学研究費補助金
医療機器開発推進研究事業
分担研究者・研究代表者:隅田泰生(鹿児島大学)
平成21-23年度
シュガーチップと糖鎖固定化金ナノ粒子を用いたウイルス性疾患の超早期検査・診断法の開発
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
挑戦的萌芽研究
分担研究者・研究代表者:馬場昌範(鹿児島大学)
平成23-24年度
HIV 潜伏感染細胞の活性化を標的としたエイズの病態制御に関する研究
科学技術振興機構
橋渡し研究・新規開発シーズ(シーズA)
研究代表者
平成27年度
HIV-1 慢性感染細胞を選択的に殺傷する新規薬剤の同定と開発
科学技術振興機構
橋渡し研究・新規開発シーズ(シーズA)
研究代表者
平成28年度
HIV-1 慢性感染細胞を選択的に殺傷する新規薬剤の同定と開発
日本学術振興会
科学研究費助成事業・学術研究助成基金助成金
基盤研究(C)
研究代表者
平成29-令和3年度
エイズ根治療法を目指したHIV-1慢性感染細胞を選択的に殺傷する薬剤の開発
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
橋渡し研究・新規開発シーズ(シーズA)
研究代表者
平成30年度
HIV-1慢性感染細胞特異的殺傷療法の開発を目的としたgalectin-3/HIV-1 Tat複合体の解析
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業
研究分担者・研究代表者:馬場昌範(鹿児島大学)
令和2年度
新型コロナウイルス感染症の治療に有効な新規アモジアキン誘導体の開発
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA)
分担研究者・研究代表者:廣田佳久(芝浦工業大学)
令和1年度
特許出願中のため未記載
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズH)
分担研究者・研究代表者:廣田佳久(芝浦工業大学)
令和2年度
特許出願中のため未記載

分野サイト

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