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顎運動の制御機構ならびに咬合・咀嚼機能不全が高次脳機能低下を惹起する機構に関する研究:四肢・体幹の運動制御機構にはみられない、顎運動系に特異で且つ優れた神経機構について研究しています。また、正常な咬合・咀嚼運動が損なわれると高次脳機能低下が生じる機序の解明にも取り組んでいます。
味覚研究:食物の味は味蕾で受容され、その情報は味神経を介して脳に伝えられます。味蕾の構造と機能が正常に維持される仕組み、味神経の機能の解明を目指して研究を行っています。

研究室概要

部局 大学院医歯学総合研究科 Graduate School of Medical and Dental Sciences
専攻 先進治療科学専攻 Advanced Therapeutics Course
大講座 生体機能制御学 Functional Biology and Pharmacology
分野 口腔生理学 Oral Physiology
分野サイト http://w3.hal.kagoshima-u.ac.jp/dental/physiol/oralphysiology/Top.html

分野サイト

連絡先

TEL.099-275-6122 / FAX.099-275-6128

主要研究テーマ

顎運動を制御する神経機構 Neural mechanisms controlling jaw movements
咬合・咀嚼機能不全が高次脳機能低下を惹起する機構 Mechanisms inducing impairment of higher-order brain function following occlusion/mastication disorder
味覚の分子・神経機構 Molecular and neuronal mechanisms of the gustatory system
味覚の発達および老化 Development and aging of the gustatory system

スタッフ

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教授
氏名 齋藤充 Mitsuru SAITO
専門分野 神経生理学、口腔生理学
研究テーマ ・顎運動を制御する神経機構
・咬合・咀嚼機能不全が高次脳機能低下を惹起する機構
・味覚情報に基いた内臓機能制御機構

研究者総覧


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准教授
氏名 三浦裕仁 Hirohito MIURA
専門分野 感覚生理学
研究テーマ ・味細胞分化と味蕾の維持機構
・味受容とその調節機構

研究者総覧 リポジトリ


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助教
氏名 大木誠 Makoto OOKI
専門分野 神経生理学
研究テーマ ・行動生理学
・味覚の受容伝達機構

研究者総覧 リポジトリ

 

主な研究実績

齋藤充
  • 閉口筋筋紡錘および歯根膜機械受容器を支配する三叉神経中脳路核ニューロンには膜電位依存的に切り換えられる複数の機能モードが存在することを明らかにした。
  • カプサイシン摂取によって生じる様々な身体反応は、島皮質内で隣接している味覚野-内臓機能関連領野間の機能連関によって生じている可能性を見いだした。

三浦裕仁
  •  味神経からの誘導により味蕾の基底部の細胞で細胞増殖/分化誘導因子Shhが発現することを見いだした。
  • 味蕾内のShh発現細胞がI型(グリア様)、II型(甘味/苦味/うま味-受容)、III型(酸味-受容)細胞に分化することを明らかにした。

大木 誠
  •  α-gustducinノックアウトマウスで、苦味物質の種類により忌避行動の程度に差があることを明らかにした。
  • 味神経切断前後の行動解析と神経応答解析の結果から、苦味情報伝達に口腔内部位差がある可能性を見いだした。

主な研究費取得状況

三浦裕仁
事業・種目期間
文部科学省 科学研究費助成事業 基盤研究 (C) 2014年4月1日~
2017年3月31日(予定)

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