法医学分野では、初代の三上芳雄教授、第二代の城 哲男教授、第三代の津金澤 督雄教授、第四代の小片 守教授を経て、平成31年4月に林 敬人が第五代教授に就任し、現在に至っている。当分野では、教育・研究に加えて、主に司法機関から依頼される法医鑑定業務(法医解剖、生体鑑定、物体鑑定、書類鑑定、写真鑑定など)、死体検案、死後画像診断、中毒学的検査、児童虐待等対応相談員など社会的業務も実施している。
研究室概要
部局 | 大学院医歯学総合研究科 | Graduate School of Medical and Dental Sciences |
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専攻 | 健康科学専攻 | Health Research Course |
大講座 | 社会・行動医学 | Social and Behavioral Medicine |
分野 | 法医学 | Legal Medicine |
分野サイト | https://www3.kufm.kagoshima-u.ac.jp/legalmed/ |
連絡先
主要研究テーマ
死因解析 | Analysis of cause of death |
死後画像診断 | Postmortem imaging |
頭部外傷 | Head trauma |
児童・高齢者虐待 | Child and elder abuse |
DNA多型 | DNA polymorphisms |
法中毒学 | Forensic toxicology |
スタッフ
教授
氏名 | 林敬人 Takahito HAYASHI |
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専門分野 | 法医学、法医病理学 |
研究テーマ | ・びまん性頭部外傷の診断法に関する研究 ・虐待の法医病理学的診断に関する研究 ・入浴死の病態解明と予防法の開発 |
助教
氏名 | 中前琢磨 Takuma NAKAMAE |
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専門分野 | 法医学、法医中毒学 |
研究テーマ | 法医検体に含まれる成分の高感度分析法の開発 |
助教
氏名 | 勝山 碧 Midori KATSUYAMA |
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専門分野 | 法医学、アルコール医学 |
研究テーマ | ・アルコール性臓器障害発症機序に関する研究 ・入浴死の病態解明と予防法の開発 |
助教
氏名 | 八代 正彦 Masahiko YATSUSHIRO |
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専門分野 | 法医学 |
研究テーマ | ・二酸化炭素中毒における病態生理学的変化および診断法に関する研究 ・AIを用いた死後CT読影に関する研究 |
シンボルマーク
シンボルマークによせて
このシンボルマークは、2019(令和元)年4月より鹿児島大学法医学第五代教授に就任しました林 敬人の教授就任及び鹿児島大学法医学同門会01(ゼロワン)設立を記念し作成したものであり、“法医学・警察・海上保安庁の三本の矢による社会貢献”というメッセージが込められています。 中央に医療の象徴として十字、ギリシャ神話に登場する名医アスクレピオスの杖に巻きついている蛇をあしらい、蛇が巻きつく姿(クエスチョンマーク様)は法医学者が解き明かす謎を表しています。丸に十の字は薩摩藩(島津家)の家紋でもあり、鹿児島大学法医学を象徴するものです。 背景には警察の象徴である旭日章、海上保安庁の象徴である錨をアスクレピオスの杖として、また、緊急の象徴である回転灯を描いています。 全体として、法医学・警察・海上保安庁は鹿児島県民を守る象徴として、シンボルマークのベースは盾形で表現しています。 このシンボルマーク作成にあたり、デザインについては“コミュニティFM放送局FMぎんが局長(ラ・サール高校美術部OB)”中崎啓文氏の協力を得ました。
文責:久保秀通(久保皮膚科、鹿児島大学法医学同門会01事務局長)
お知らせ
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科法医学分野で死体検案及び法医解剖を受けられた方の遺族の方々へ
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科法医学分野では、以下の研究を実施しております。この研究は、死体検案時及び法医解剖前に撮影された死後CT画像データを試料として行う研究です。このような研究は、文部科学省・厚生労働省の「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究について詳しくお知りになりたい時や、研究への参加を希望されない場合は下記の「お問い合わせ先」へご連絡ください。
【研究課題名】
死後CT画像を用いた各種骨長に基づく身長推定式の開発
【研究機関】
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座法医学分野
【研究責任者】
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座法医学分野
教授 林 敬人
【研究の目的】
死後CT画像を用いて、解析ソフト上で各種骨の全長、あるいは骨における解剖学的部位間の長さを計測し、計測値に基づく身長推定式の作成を試みる研究です。本研究によって新たな身長推定式が開発されれば法医実務において有用となるのは間違いなく、大規模災害の場合では、迅速な身元特定にもつながる可能性があり、社会的にも有意義な研究です。
【研究の方法】
研究開始時までに当分野内で撮影された死後CT画像を試料として、CT画像の解析ソフトであるAZE Virtual Place を用いて3D構築画像を作成し、各種骨の全長、あるいは骨における解剖学的部位間の長さを計測し、計測値に基づいて、最小二乗法により身長推定式を作成するものです。
【対象となるご遺体】
2013年10月1日から2019年8月31日までに、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科法医学分野内で実施された死体検案時及び法医解剖前に撮影された死後CT画像データを対象としています。
【個人情報の取り扱いについて】
鹿児島大学の疫学研究等倫理委員会に承認を受け、法医学分野の管理下で、個人が特定されないように匿名化(研究に必要な性別や死因などの情報のみを抽出し、第三者によって新たに個人と関わりのない番号または符号を付けること)した上で行います。
【研究の資金源等、関係機関との関係について】
この研究は、鹿児島大学の教育研究基盤経費で実施します。本研究に対する企業等からの資金や利便の提供はありませんので、利害の衝突は発生しません。
【参加を希望しないご遺族様へ】
この研究に参加を希望されない場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
〒890-8544
鹿児島市桜ヶ丘八丁目35番1号
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科社会・行動医学講座法医学分野
教授 林 敬人
電話:099-275-5310
Fax:099-275-5315