医歯学総合研究科について

研究科長 佐野 輝鹿児島大学大学院
医歯学総合研究科 研究科長
佐野 輝
(平成29年4月1日就任)

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科は、平成15年4月に大学院医学研究科と大学院歯学研究科を統合して設置されました。医学と歯学の連携のもとに、疾病予防と先端医療を目的とした2専攻(健康科学専攻、先進治療科学専攻)の中、プロジェクト講座(国際島嶼医療学講座、再生・移植医療学講座)と連携講座(宇宙環境医学講座)を含む14講座が編成されました。そして、連携講座として平成21年に先端医療学講座、平成23年に長寿口腔科学講座が加わり、プロジェクト講座として平成24年には臨床腫瘍学講座が加わりました。さらに、平成28年に連携講座として地域医療創生医学講座が加わり、現在に至っています。平成16年には、修士課程として医科学専攻が設置され、同年に附属施設として附属難治ウイルス病態制御研究センターが、その後、離島へき地医療人育成センターをはじめとした5つの研究センターが附設されてきました。寄附講座としては、臨床予防医療講座(平成21年終了)、医療関節材料開発講座、心筋症病態制御講座(平成24年終了)、システム血栓制御学講座、近未来運動器医療創生学講座、分子応用外科学講座(平成29年6月末終了予定)、HGF組織修復・再生医療学講座が順次設置され発展してきています。

各講座は医学・歯学領域の重要な研究課題について、独創性の高い国際レベルの先端的研究や地域の特性を生かした研究を行っています。本研究科でこれまでに行われた独創性の高い研究として、成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-1関連脊髄症(HAM/TSP)を引き起こすHTLV-1をはじめとしたウイルス研究、シトリン欠損症やファブリ病心筋症に関する研究、トロンボモジュリンや肝細胞増殖因子(HGF)に関する研究、癌遺伝子治療の開発と実用化研究などがあり、それらの研究成果は高く評価されています。また、プロジェクト講座や連携講座では、柔軟かつ機動的な研究組織を編成し、奄美をモデルにした健康長寿社会の確立に関する研究、宇宙環境医学に関する研究、ミニブタを用いた異種移植や疾患動物モデルに関する研究など、地域の特性や先端性を生かした研究を行い、国内外から注目されています。さらに、鹿児島大学が9学部9研究科を擁する総合大学である利点を生かした学際的研究や、鹿児島から東アジア、南太平洋に至る地域を対象にした国際共同研究も積極的に行っており、特にイスラム文化圏における国際共同研究の促進や海外研究拠点の構築を目指しています。今後も重点的に取り組む課題として、がんの基礎研究・臨床研究の成果に基づいたトランスレーショナルリサーチや全国的に数少ないユニークな研究分野(心身医療学、リハビリテーション医学、国際島嶼医療学)をも活かした全国的な教育研究拠点形成を目指しています。これらの研究の推進のために設置された先端的がん診断治療センターや国際統合生命科学研究センターでは、現在、学際的な研究を展開しています。

医歯学総合研究科の卓越した研究レベルを背景に、博士・修士課程では国際化に対応した教育、学生の多様なニーズに沿った履修コースを設定しています。そのような中で、医の倫理観をしっかり備えた生命科学領域の研究者、高度専門職医療人を育てていきたいと考えています。

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