大学院医歯学総合研究科歯科麻酔全身管理学分野の比嘉憂理奈助教が第27回久野寧記念賞を受賞しました。久野寧(くの やす)記念賞は生理学、特に環境生理学に関わる優秀な研究に対して贈られる賞であり、第100回日本生理学会・環境生理学プレコングレスにおいて受賞記念講演を行いました。
筆頭著者である比嘉憂理奈助教は博士課程の研究テーマとして、リナロール香気が鎮痛効果を生み出す脳内神経機構の解明に取り組み、リナロール香気刺激を行うと、視床下部オレキシン神経が活性化し、脊髄内でオレキシンが分泌されオレキシン1型受容体に結合することで鎮痛効果が生じることを世界に先駆けて報告しました。本研究は医歯学総合研究科統合分子生理学との共同研究で行われ、Scientific Reports 11:9224(2021)に採択・発表されました。
賞の名称:第27回久野寧記念賞
受賞者:比嘉憂理奈(医歯学総合研究科・歯科麻酔科・助教)
大会名:第100回日本生理学会(令和5年3月14日~16日、京都国際会議場)
受賞論文タイトル:Orexinergic descending inhibitory pathway mediates linalool odor-induced analgesia in mice
1,2Yurina HIGA, 1Hideki KASHIWADANI*, 2Mitsutaka SUGIMURA,1Tomoyuki KUWAKI
1Dept Physiol, Grad Sch Med Dent Sci, Kagoshima Univ
2Dept Dent Anesthesiol, Grad Sch Med Dent Sci, Kagoshima Univ
Sci Rep 11:9224 (2021) doi: 10.1038/s41598-021-88359-5.
関連URL:環境生理学GD 久野寧記念賞 受賞者・論文一覧 | 日本生理学会(physiology.jp)
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