理化学研究所・鹿児島大学・東京慈恵会医科大学・東京大学は、代表的な精神疾患である統合失調症の病因に転写調節因子のLDB2タンパク質が関与する仕組みを明らかにしました。
【概要】
理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター分子精神遺伝研究チームの大西哲生副チームリーダー、吉川武男チームリーダー、生命機能科学研究センター分子配列比較解析チームの門田満隆技師、鹿児島大学医歯学総合研究科の城山優治助教、東京慈恵会医科大学の有馬史子臨時研究職員、東京大学医科学研究所の真鍋俊也教授らの共同研究グループは、日本学術振興会(JSPS)の支援の下、代表的な精神疾患である統合失調症の病因に転写調節因子のLDB2タンパク質が関与する仕組みを明らかにしました。
本成果は、科学雑誌『EMBO Molecular Medicine』オンライン版(2021年3月3日付)に掲載されました。また、3月4日付け南日本新聞でも紹介されました。
【研究内容詳細】
精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見
【論文情報】
<タイトル>
Cooperation of LIM domain-binding 2 (LDB2) with EGR in the pathogenesis of schizophrenia
<著者名>
Tetsuo Ohnishi, Yuji Kiyama, Fumiko Arima-Yoshida, Mitsutaka Kadota, Tomoe Ichikawa, Kazuyuki Yamada, Akiko Watanabe, Hisako Ohba, Kaori Tanaka, Akihiro Nakaya, Yasue Horiuchi, Yoshimi Iwayama, Manabu Toyoshima, Itone Ogawa, Chie Shimamoto-Mitsuyama, Motoko Maekawa, Shabeesh Balan, Makoto Arai, Mitsuhiro Miyashita, Kazuya Toriumi, Yayoi Nozaki, Rumi Kurokawa, Kazuhiro Suzuki, Akane Yoshikawa, Tomoko Toyota, Toshihiko Hosoya, Hiroyuki Okuno, Haruhiko Bito, Masanari Itokawa, Shigehiro Kuraku, Toshiya Manabe, Takeo Yoshikawa
<雑誌>
EMBO Molecular Medicine
<DOI>
10.15252/emmm.202012574