2018年11月12日、鹿児島大学医学部及び大学院医歯学総合研究科は東京慈恵会医科大学と、教育研究連携に関する協定を締結しました。
本学医学部の源流である薩摩藩医学校で本邦への英国式西洋医学導入に貢献したウィリアム・ウィリス氏と同氏の愛弟子の一人である高木兼寬氏が後の東京慈恵会医科大学を開設した歴史に基づき、ともに英国医学をルーツとする極めてユニークな存在であることを踏まえ、相互に教育研究活動で協力し将来の先端医学及び地域医療を担う医療人育成を図るものです。
本学鶴陵会館において執り行われた調印式には、河野嘉文医学部長、佐野輝大学院医歯学総合研究科長、栗原敏学校法人慈恵大学理事長、松藤千弥東京慈恵会医科大学長他関係者が出席し、河野医学部長からは「明治維新150周年にあたるこの機会に、患者中心主義である英国医学の精神を肝に銘じて相互交流を通じながら医学教育の発展に尽くしたい。」と挨拶があり、松藤学長からは「英国医学を源流とする両大学が連携し、日本の医療が抱える医師と人口の偏在、少子高齢化などの諸問題解決に寄与できるものと期待する。」と挨拶が述べられました。
また、佐野研究科長からは「医師養成を基軸とする医学教育と臨床医学を礎とする研究を含めた両大学の交流が打ち立てられ推進されていくことは非常に有意義である。」との挨拶が述べられました。
本協定により、離島地域における学生実習及び看護教育の連携等、内容の充実を図ることが可能になり、来年度以降に具体的な連携を目指すことになります。
(協定書を携える、慈恵大学:栗原理事長、松藤学長 本学:河野学部長、佐野研究科長)
(本邦への西洋医学導入に貢献したウィリアム・ウィリス氏の石碑前の両大学関係者)